みなさんこんにちは!武蔵小金井のWild Cherry Blossom Hostel です!
さて、今回はWCBスタッフインタビュー第二弾です。(第一弾はこちら!)当ホステルの魅力、目指す将来像について、WCBの責任者である佐渡さん、大矢さんにお話を伺いました!
ホステルでの企画・運営をいつも優しく見守りながら、WCBのビジョンを熱く語ってくださる素敵なお2人です。どうぞお楽しみください!
佐渡さん
東京都町田市出身。大学卒業後、憧れを抱いていたホテル業界を知るため「ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ The Windsor Hotel TOYA Resort & Spa」にてホスピタリティマネジメントを学ぶ。 地元東京多摩エリアで生活し、働きたいという想いが高まり、2005年立川ワシントンホテル(所有・運営/FromOne‘sHeart株式会社)の開業プロジェクトメンバーとして入社。2018年多摩エリアにおける新しい宿泊ビジネスの創造を目指した新会社「GEN HOSTEL」の事業立上げから関わり、2019年12月、多摩地域初の地域密着型ホステル「WildCherryBlossom-HOSTEL,TOKYO KOGANEI-」を開業。ホステルの事業開発~開業計画を担う。 |
大矢さん
青森県八戸市出身。大学卒業後地方銀行に就職するものの「ホスピタリティ産業としてのホテル」の魅力に惹かれ、5年で退職。 「ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ The Windsor Hotel TOYA Resort & Spa」にてホスピタリティマネジメントを学び、2005年立川ワシントンホテル(所有・運営/FromOne‘sHeart株式会社)の開業プロジェクトメンバーで入社。2018年多摩エリアにおける新しい宿泊ビジネスの創造を目指した新会社「GEN HOSTEL」の事業立上げより関わり、2019年12月、多摩地域初の地域密着型ホステル「WildCherryBlossom-HOSTEL,TOKYO KOGANEI-」を開業。ホステルの事業開発~開業計画を担う。 |
ーー本日はお忙しいところありがとうございます!お2人がWCBで働かれる前からお知り合いだということに驚いています。(笑)オフィスではいつも笑いが絶えない印象ですが、もう少しお2人について伺いたいと思います。他己紹介をお願いできますでしょうか。
佐渡さん
海のような方です。当然夏になりますね。サザン、愛してますし(笑)
WCBで数々のコラボレーションを企画してきましたが、海面に綺麗な月を映したり、輝く海にみせたり、本当に知識とアイデアのある方です。
心は広くて、思慮は深くて、塩味なのは気取らないさっぱりした雰囲気でしょうか。
大矢さん
んーそうですね。中々難しいですが、強いて表すなら「水」のような方です。しなやかでありながら、時に粘り強く、優しい…褒めすぎですかね(笑)
彼とは、かれこれ10数年前、北海道のリゾートホテルに併設された社会人向けのホテルスクールで出会いました。
彼は私より先に入学されていましたので、学校の先輩にあたります。今思い出されるのは、寮に入寮する初日、彼がスーツ姿でカッコよく迎えてくれたことです。そして実にスマートに寮の中を案内してくれました。「おおーっ、ホテルマンてこんなことでも手を抜かないんだ!」と感激したのを覚えています。
その後、同じ寮生活を通し「佐渡先輩」と色々仲良くなれると期待していたのも束の間、彼はすぐに一人暮らしを始め、そそくさと寮を出て行ってしまいました(笑)
その出会い以来、不思議なご縁で今日まで一緒です。
もうここまで来ると、仕事の仲間である以上に「戦友」という感覚に近い間柄でしょうね。
ーーありがとうございます!とても素敵なご縁ですね。さて、このインタビューではWCBへの想いを沢山伺うことができればと思っています。まず、お2人にとってWCBとはどのような宿泊施設でしょうか。
大矢さん
どんなところ?と聞かれた時はいつもこの2つの特徴をお話しています。
1つは、「多摩エリアの観光トランジット拠点」です。
多摩地区には魅力あふれる歴史や文化、人がたくさんありますがまだまだ知られていません。そもそも日本人でも「多摩地区」と聞かれてもピンと来ない方々も多いです。WCBは、そんな「知られざる東京多摩」の旅のきっかけ創りを担っていて、様々な情報を紹介しています。観光案内所とは異なり宿泊施設ですので、ここをベースキャンプに色々な多摩のステイ楽しみ方をご案内することができます。
もう1つは「ローカルに溶け込むグローバルな宿泊施設」です。
ホステルにはグローバルスタッフをはじめ、国際交流に関心が高いスタッフで運営しています。地域との積極的な交流イベントや協力を通じ、国籍を超えて地域を一緒に盛り上げる活動をしています。
グローバル、国際交流と言うと、どこか敷居が高く取っつきにくいと感じる方もいらっしゃると思います。しかし実際、スタッフは多摩地域に暮らしています。
日本語を使い、和食を食べ、近所のスーパーで買い物をする。日本人と変わらない日常生活を送っています。同じ地域の住人として、この地域のことをもっと知ろう、良くしていこうという活動を日々行っています。
佐渡さん
とてもカジュアルな宿泊施設です。ゲストとの距離感も近くて、イベントは宿泊者以外の地域の方々がメイン参加のイベントもたくさん実施してきました。
WCBは簡易宿所に分類はされますが、宿泊施設として安全に泊まってもらえる設備を配置しています。衛生面でも、スタッフが日々の清掃で「きれいに」の意識をしっかりもって取り組んでいます。
WCBの一番特徴的なところはスタッフですね。
多国籍の5名のスタッフ「MARTA」と多摩エリアに興味のある学生16名、両方のアイデアと行動力が今のWCBの原動力になっていると思っています。
ーーありがとうございます!佐渡さんのおっしゃっていただいたことはまさに、WCBスタッフがインタビューで「WCBの魅力は心だ」とおっしゃっていたことと通じるなと思いました。
大矢さんは、WCBの特徴のひとつ「インターナショナルでありローカルである」ことをおっしゃっていただいたと思います。さて、そんなWCBの魅力をさらに掘り下げていきたいと思います。
当ホームページでは、WCBについて「多摩地域で発見する」「地域の伝統を体験する」「家のように過ごす」と紹介させていただいています。
大矢さん、佐渡さんの思う”WCBらしさ”とは何でしょうか?
佐渡さん
WCBは小金井市にあります。正直に小金井の観光資源、観光のコンテンツは多くはないと思います。
東京都心部に近く、水と緑の自然が残るこの地域の暮らしぶりに触れることができるのがWCBです。
足をのばせば、多摩エリアの全域の文化やアクティビティをコンテンツにできる場所です。
これを我々WCBのそれぞれのスタッフがどう感じて発信していくか。かなり抽象的ですが、その活かし方がWCBの色になり、らしさということなのかなと思っています。
大矢さん
そうですね。グローバルでありながら、地域密着型であり、ホステルに一歩足を踏み入れれば家族のようなあたたかさを感じる。この得体の知れない(笑)多様な魅力こそがWCBらしさなのかなと思います。それが、都心から少し離れた場所に忽然と現れる…
千と千尋の神隠しに出てくる「油屋」のような佇まいといったところでしょうか。
八百万の神様達が日頃の疲れを癒しに全国各地から訪れるように、一日でも早くWCBに世界各国のゲストがご来館できるようになる日が待ち遠しいですね。
そしてWCBも現在進行形で進化を続けているので、私自身これからどんな魅力が備わっていくのかとても楽しみです。
ーーありがとうございます。改めて地域の固有性と、私たちの大事にしている価値観を掛け合わせることでさらに魅力的な宿泊施設にしていきたいなと思いました。
さて、これまではWCBへの想いを主に伺ってきましたが、これからはWCBの誕生した背景や過去について伺っていきたいと思います。まず、WCB発足のきっかけと、オープンされた当時の想いについてお話ください。
佐渡さん
開業の準備は訪日外国人3000万人と上昇し続ける2018年から始まりました。当時は海外旅行者受け入れをメインに考えていて、地域と繋がり、ゲストとの距離感の近い宿泊施設をつくりたいという想いを抱いていました。
理想のホステルを実現するべく業務オペレーションのフレーム作りをしながら、あーでもないこーでもないと、埋没。ホテルの業務内容と同じ感覚で作ると、全体がとてもいびつにみえたこともしばしばで、難しさを感じていました。
大矢さん
「多摩地域の魅力をホステル事業を通じて、ゲスト、スタッフ、地域コミュニティと共にクリエイティブに表現、発信していきたい」というのがありました。
私にはホテル事業を運営してきた経験がありますが、ホステルの運営は全く新しいカテゴリ-での挑戦でしたので、これまでの既成概念を取り払うところからのスタートでしたね。
例えば、ホテル業の場合スタッフとゲストが交流することなどまずありません。しかし、ホステルはこの「交流」を一番大切にするわけですから、どういうハードウェアであるべきかといった機能面から、採用の「人材像」、採用手法に至るまでその全ての作業が同じ宿業でもアプローチが180度異なります。
また、業務のあり方も大きなテーマでした。グローバルスタッフと学生スタッフが一緒になって、しかも「宿業」という経験のないものを運営していくわけですから、とにかくシンプルに全員が使いこなせるワークツールの選定を行いました。
今までの経験は全くと言っていいほど役に立ちませんでしたが、あちこちのホステルやゲストハウスを巡り情報をひたすらインプットしつつ、試行錯誤の果てに「WCB」のキーコンセプトに行きついたときは言葉にできない嬉しさがありました。
ーーありがとうございます。さて、2019年にオープンされてから、今年の12月で2周年を迎えられるとのことで、おめでとうございます。この2年間はどのような時間でしたか?印象的だった出来事も合わせて教えてください。
大矢さん
ありがとうございます。
開業早々に想像をはるかに超える厳しい船出でになりましたが、振り返ってみると、この苦難が私たちの絆をより強いものにしてくれたと思います。
そして、チャレンジすることにとてもポジティブになれたような気がします。
色んなことが思い出されますが、やはり地域の方々とタイアップした国際交流企画「はけの上のプチマルシェ」ですね。
この企画は「地域密着型」というホステルが描くコンセプトに、真剣に向き合うチャンスを私たちに与えてくれました。
地域の方々と知恵を出し合い、グローバルとローカルを融合させるこのイベントは、新しい宿泊施設の姿や地域活性を表現する場であると思っています。
そして、ホステルを応援してくれる地域の方々、スタッフ、もちろん温かい言葉をかけてくださったゲストの方々には感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございます(涙)
佐渡さん
2周年ありがとうございます。2019年12月のオープンから順調に進んだのは3カ月で、コロナの影響を受け、3月下旬以降はすべてキャンセルになる悲惨な状況となりました。
世界中で海外渡航がストップしたため、国内旅行者に100%シフトせざるを得ない環境です。日本人ばかりのため日本語オペレーションが多くなって、英語を母語としないMARTAは大変になったと思う。
スタッフ全員で丸く納めてくれていることに本当に感謝です。
やっぱり私は将来の渡航再開時の海外旅行者の準備を続けることはやめられないと思っています。
ーー最後に、これからWCBでどのような挑戦をされていきたいか教えてください。
佐渡さん
未だに海外渡航受入の目途が立たない状況が続いているのでインバウンドは難しいですね。
開業からこれまででわかったことは、有難いことにWCBに興味を持ってくださっている方が想像以上にたくさんいたことです。
WCBの施設だけでできることは本当に限られます。それぞれのニーズに合う提案力のある商品造成がどこまでできるかが、挑戦だと思っています。
そして、協力と応援を下さる地域の方々とも繋がることができました。
宿泊は、例えば日帰りの旅程を1泊にかえることで、地域で過ごす時間が長くなり、経済効果を上げます。この役割を少しでも実現していくことが目標です。
大矢さん
やりたいことだらけです(笑)
その中でも一番やってみたいのは「ローカルツアー」です。どんな小さな規模でもいいので。(なお、私たちはサイクリングツアーを現在構想中です。)
地域の魅力や情報を自分たちの言葉と情感で案内できたら、こんな素敵なことはないんじゃないかなと思います。もちろんWCBならではのアレンジを加えて。
これからロングステイでご利用される方も増えると予想しています。ますます仕事と旅、遊びがシームレスに変わっていく中、私たちWCBという宿泊施設が地域の人とゲストを繋ぐ「ハブ」になっていくことが目指すところでもあり、必ずできると信じ挑戦していきたいと思います!
ーーとても素敵なお話を伺うことができました。本日は、ありがとうございました!
いかがでしたか?今回は、私たちの大事にしていることの中に、「スタッフとゲストの距離が近いこと」があります。宿泊施設として実施していることだけでなく、どのような想いを持ったスタッフによって運営されているのかを知ってほしいと思い、インタビュー企画を実施させていただきました。
少しでも、当ホステル・スタッフの魅力をお伝えすることができたなら幸いです。
WCBは今年の12月で開業二周年を迎えます。いつも支えて下さっている皆様に感謝申し上げます。これからも、魅力的な宿泊施設を目指して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
🖊 WCB staff – Nanami